• 宮本昇 / Noboru Miyamoto

U理論とは。天才的思考を科学的に分析-オットーシャーマー博士


U理論について


u理論とは、リーダーシップの能力開発や、イノベーションを起こすための思考プロセスを論理的にしたもの。未来のあるべき姿を思い描いて、未来から方法を考え出す理論。

天才的思考を目に見える形にした理論がU理論。


マサチューセッツ工科大学のオットー・シャーマー博士によってリーダーシップや高度なパフォーマンスを発揮しているときに、その人の内面で起こっている意識の変化を解明し提唱さた。




マサチューセッツ工科大学 オットーシャーマー博士 メッセージビデオ








U理論を理解することによって人と組織の問題を劇的に改善できる。

結論を言うと執着を手放せば本質的なリーダーシップを発揮出せるということ。

イノベーションや変革を起こすリーダーとは修羅場を体験をしたからリーダーになる資質があるとか恐れること無く変化を起こせる人など、たしかに修羅場をくぐってきた人からはオーラを感じるや目の色が違うなど今まではリーダーの資質とは目に見えないものとか天性のものとして扱われてきたわけで、

直感を大切に行動を起こすということはリスクが伴うわけで行動に起こすことは誰もができない事で、だからこうした行動がイノベーションを生むのだと思う。

意思決定をする者は経営者やリーダーに多いけど、こうしたひらめきを後付けで理屈を付けている。リーダーの資質を目に見えるものとして理論づけられたものがU理論なんだけど、U理論の注目するべき大きなプロセスはアーティストやクリエイター、アスリートなどにも共通しているという点。

過去のリーダー達は過去の歴史から学び戦略を構築したりしてたわけだけど、ぼくたちはいま歴史上かつてない現実に向き合わなければいけない。

例えば日本でいうところ縄文時代から12000年の歴史上初めて人口が減り始めているとかがある。少子高齢化、以前4人に1人の高齢者を支える時代だったけど、それが2人に1人、1.4人に1人1,2人に1人が支えなくてはいけない。こういった事例は過去にない。

それから、物余りやサービス過剰。財政危機や国家間の衝突や今で言うコロナ渦などなど言い出したら終わらないくらい困難な問題が立て続けに続いている。

20世紀の高度成長期の時代だとテレビや車、冷蔵庫が欲しいという物欲をみんな求めていたから企業は製造業を中心に発展していった歴史があって、

20世紀後半は物を作れば売れた時代だったけど

ところが21世紀はテレビ、パソコン、車、冷蔵庫、スマートフォン、コンピューターはみんな持っているから、特に先進国をはじめ物理的な豊かさから精神的な豊かさを求めるようになった。おまけにグローバルな社会が世界中、競争をしている中日本は取り残されている。

ITの普及で世界各国がライバル化した。今まで日本に振られていた高度な仕事も日本人は給料が高いから賃金の安い中国台湾ベトナムなどで作られたものが日本に逆輸入されている。

管理されているデータの中では、再起不能な状態に陥っている。

この令和という時代、僕たちはすごくに変化の流れが早くと競争が激しい時代に生きている。

大半の人はいつかだれかが助けてくれるとか、偉い人がみんなの為の良いシステムを作ってくれるなど淡い期待を抱いているようにも見える。

そうなると全く逆の発想をしないといけない。

今起きている現象全て複雑な因果関係から起きていて、歴史から学ぶことができない時代に僕たちは生きている。



u理論を実行するには、7つのプロセスが必要になる。表層的な面から徐々に内面に落とし込み、さらにそれを実践できるよう顕在化するプロセスの形態が「U」の字に似ていることから「u理論」と名付けられた。


U理論を大きく3つに分けると

1、Uの左側にあたるのがセンシング

2、Uの字のしたにあたるのがプレゼンシング

3、Uの字の右側がクリエイティング

センシングではただひたすら観察して自分の内面と向き合い深く潜るといった内容。

プレゼンシングでは一歩下がって内省した状態から執着を手放し最良の未来から学ぶ。

素早く即効的に行動して試行錯誤しながら何かしらに形を与えて実践に繋げるという感じになる。

過去の延長線上や自身の経験憶測にはない新しい未来を受け入れるプレゼンシングがU理論の心臓部分にあたる。

人間の中には二つの自己があり

1つは利己的でエゴイスティックな小さな自己。もう一つは新しい何かを生み出そうとして他の誰かに貢献しようとする大きな自己。この2つが交わりはじめるといまの瞬間から小さな自己から大きな自己に変わり始め未来の可能性を感じ出すことができる。





ソーシャル・フィールド

ぼくたちは起きている時間のあいだ何かしらの形でソーシャル・フィールドを体験しているらしい。

4つのレベルにぶんかいしてレベルアップするポイントを明確にすることにしてプレゼンシングまで到達することを再現してくれた。

ソーシャル・フィールドと日常生活の質は密接に関係していて

人間関係がうまくいかないやプロジェクトがうまく進行しないということはこのソーシャル・フィールドのレベルが低いという事

ステップ4のプレゼンシングに到着するまでに執着を捨てないといけない。

1-3を習慣的に身につけることができれば目標実現まではステップ5-6の素早く即行的に行動に移す、実践に繋げるというサイクルになる。

今回はこのソーシャル・フィールド、プレゼンシングに到着するまでの過程にフォーカスしてみる。

第1ステップ

downloading(ダウンローディング)

Uの左側は全て聞くプロセス。

その始めがダウンローディング。人間の過去の記憶をただ再生しているという聞き方。

記憶と照らし合わせて知ってる知らないという聞き方。記憶をダウンロードして聞く。

自分の知っている事を話し合っている状態。

世の中の90パーセントのコミュニケーションがこのダウンローディングと言われている。


知ってる、知らない、へえ~。そうなんだ。

という感じ。


当たり障りのない議論にならない会話をダウンローディングという。

世の中のほとんどの人がこのダウンローディングから気づかないうちに抜け出せなくなっている。

ダウンローディングに陥っている自分に気づく。

自分の内側で起こっていることを客観視すること。

簡単にいうと、「驚きがない」「発見がない」

ということはダウンローディングに陥っているということ。

ダウンローディングに陥ってしまう理由の一つに

自分の実感が単なる「解釈」にのにそのことに気づかず、事実と解釈をを混同し、解釈を事実として受け取ってしまうから。


ダウンローディングに陥った状態の中で、自分の中からわき起こるコメントをU理論の中ではVOJ(Voice Of Judgement,評価、判断の声)

と呼んでいる。


U理論の中ではまずダウンローディングの思考から抜け出さないと2番目のステップに到達できない。

知ってる知らないの思考を切り替えて脳みそをフラットにした状態で2番目の「聴く」というステップに到達できる。




第2ステップ

観る(seeing)

執着を手放す

ダウンローディングからシーイング(観る)

この段階では出てくる思考を置いておいて結論や判断をしないで保留する。

人との会話の中で自分の経験や思考は置いておき保留して眺める事でステップ2に入れる。

コンサルタントの聴き方。例えば病院の先生など客観的数値や事実で物事を観る力。

会話の冒頭はダウンローディング的な会話かもしれないが、そこから専門分野の会話に繋げる会話のやり方。

このシーイングという第2ステップから客観的な数値や事実の話し方からお金の発生する。

ここまでは意識の範疇。

意識して聴く、観る。コンサルタントの視点。客観的事実を元に話を聞くというレベル。




第3ステップ

感じる(sensing)

客観的事実、数値より更に深い領域。

Sense(感じる)という聴き方。

オットー博士はこの第3ステップの

センシング状態になったとき「開かれた心にアクセスする」。と言っている

自分の知識、記憶、経験でもなく、

客観的事実、数値でもなく、相手を感じるという聴き方をするというのがセンシングという聴き方。

これはコーチの聴き方。

コーチングというのは本人の中に答えはあるけど本人の意識の水面下にある意識できていない答えを会話のスキルを使って意識の中に導き出してあげるというスキル。

当然だけどコーチングはコンサルタントよりうえのレベルになる。

センシングに入りやすい状態を常に作る事でU理論をうまく活用できるのだと思う。

例えば、一度もあったことのないシンガーソングライターに感情移入したり、偉人の読んでその気持ちが自分のもののように感じたりすること、それは発信する人たちの生々しいストーリーを自己開示することによって、リスナーである僕たちがレベル3のセンシングに入るから起こる現象だと思う。

第4ステップ

源(ソース)につながる

(Presensing)

プレゼンシングとは今この瞬間の在り方のプレゼンシングと未来の可能性を感じ取るというセンシングをあわせたオットーシャーマー博士が作った造語。

利己的でエゴイストな執着を手放すことがプレゼンシングに到着するポイントになってくる。

オットー博士が着目しているのが「大きな自己」という存在。この大きな自己というものをU理論の中でこのように言及している。


全ての人間は、進化する性質を備えていること、自己は1つではなく2つあるということを認識しておくことが大切だ。と言っている

U理論を実践することができれば、誰もが第4ステップのプレゼンシングに到達できて、イノベーションを生み出すことができる。 無から有限を生み出すことなので。プレゼンシングはこういうものだというのが表現が難しくなってくる。

執着を手放す事で未来が出現する

自己同一視(Identify)

例えば大切にしていた物が傷ついて落ち込んでるとか我が子の事を自分ごとの様に考える人や自分の事の観念や意見を自分の事の様に考える人もいる。

自分の意見が否定された時、自分そのものを否定された様に感じる事はないだろうか?

この例の様にただの物なのに他人なのにただの意見なのに自分ごとのように感じてしまう事を自己同一視という。

自己同一視した自分の中の小さな自己と結び着くと執着が産まれる。

この執着からネガティブな感情が生まれる。


【後付けの思考】

現状をきっかけにかすかな未来を感じとり受け入れ、ポジティブに肉付けしていくU理論のプロセスの事



U理論を実践していく上でコンサルタンティング的なものの見方も必要になってくる。

更に相手の事を共感するコーチングのスキルが必要になってくる。

意識をプレゼンシングまで落とし込むことができればあとは行動によって未来を実現化していく。ビジョンを描き、コンサルの能力とコーチングの能力。チームを形成していく上でこの3つの能力を発揮できるチームこそ目標到達にうまくいくというのがこのU理論。もちろん1人でこのステップをマスターするに越したことはないと思う。

オットー博士は「恐れの声と向かい合い、乗り越えることこそがリーダーシップの本質だ」と言っている。

ソーシャル・フィールドのレベルを確認しながら相手の共感を確認しながら自分の中のエゴや恐れや執着と向き合いそれを乗り越えながら人間的な質を高めていくことが重要だと思われる。



集合的無意識や共感感、潜在意識といったスピリチュアルと言われる感覚は、東洋思想を感じるこのU理論。ブディストである僕はどこか懐かしくも感じる。

だけど創造的なお仕事をさせていただいている以上この机上の空論のような学説は至極当然なことであり、今まで意識していた事が論理的に説明されていたのでブログにしてみた。

コロナ渦で仕事が飛んで時間がたくさんできたので自分と向き合う時間がたくさんある。その時考えていることは常に自分の内面に向き合う時は必ず全てを否定する。

涙が出るほど悲しくなる時もある。

全てを手放して手放した先に人は進化を繰り返す人は死ぬまで学び成長していくものだと思う。


21世紀になってテクノロジーでは計算できない領域、西洋でジャパニーズの禅が流行っているのもわかるような気がする。

このU理論は経営者やリーダーだから必須なのではなく、今現在かつてないくらいこれから何が起こるかわからない、変革の時期に突入したから誰しも必要な学説だと思うし、帝王学ほど難しくない学説だと思うし

シャーマー博士も良い22世紀にするために21世紀のぼくたちに残した最高の産物だと感じた。





I Hope You Have a Good Life!

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